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【 Yes-No 〜 Reprise 】
ねえ、ギロロ。 あたし、判ったの。 自分の気持ち。 ギロロは好きな人、いるんでしょ？ でもね、誰だかは訊かない。 教えてくれようとしても、もしかしたら訊かないかも。 だってさ。 怖いじゃない。 ギロロは知らないでしょうね、あたしの気持ち。 あたしがどう思ってアンタに逢いに行ってるか。 あたしがアンタの近くにいる時、ギュッと抱き締めたくなってるとか。 アンタが真っ直ぐにあたしを見てる時、ドキドキするとか。 アンタがあたしを呼ぶ声に、たまにゾクッとするとか。 アンタは無愛想で、口下手で、異星人。 アンタは頑固者で、石頭で、軍人。 アンタはよく赤面して、すぐに動きが止まる。 アンタはすっごく頼りになる。 アンタは誰よりも安心させてくれる。 アンタには何でも話したくなる。 アンタには―――アンタにだけは―――甘えたくなる。 たまにずっと遠くを見る目になるのはどうして？ もの凄く悲しそうに微笑むのはどうして？ お願い、ギロロ。 そんな顔しないでよ。 アンタの気持ちは何処にあるの？ 何故あたしを救けてくれるの？ 何故ピンチの時は誰よりも早く来てくれるの？ 何故あたしの我儘を聞いてくれるの？ 「俺は侵略者だ」とか、「敵同志」だとか。 アンタはよく口にするわよね。 それでもアンタは、ピンチの時にあたしのトコに駆け付ける。 すっごい、矛盾。 その矛盾の意味。 答えてくれるかな、ギロロ。 あたし、もう侵略されちゃってるよ。 アンタに。 これが任務だったなら見事に作戦完了してるね。 ねえ、ギロロ。 あたし。 アンタを想ってていいの？ アンタのコト考えてていいの？ でもね。 もう決めたんだ。 体格差とか、年齢とか、異星人とか敵同志とか。 そんなんもうどうだっていいよ。 気持ちは治まんないから。 ねえ、ギロロ。 ねえ、ギロロ。 あたし。 アンタを想うよ。ずっと。 これからも、ずっと。 【 In The Life 〜 Reprise 】 夏美。 この惑星で、お前と出逢えたこと。 夏美。 俺はいつまでお前を護れるだろう。 お前の美しい笑顔。 お前の透明な涙。 お前のいろんな表情。 それがいずれ時にすべて流されるのならば。 お前との出逢いに感謝せねばな。 あの日。 お前が俺のトラップをすべて突破した、あの日。 そして俺を完膚なきまでに叩きのめした、あの時。 今のすべてはあの瞬間から始まった。 夏美。 俺は強いか？ お前を想い続けるのは、俺の力になる。 それが強さとなるのなら、俺は誰にも負けん。 お前を護れるなら、俺は誰にも負けん。 だがいずれ。 俺も花のように散るかも知れん。 生きることは、誰もが同じ。 命を咲き誇らせ、やがて散る。 転生を信じている訳ではないが。 それでも―――次の世でもお前の傍にいたいと願う。 今の日常が続いていく中で。 侵略する俺と、侵略されるお前。 攻撃する俺と、防御するお前。 戦う俺と、闘うお前。 最早その意味すらあやふやで薄まりつつある毎日の中で。 俺は、如何なる時も。 如何なる時も。 如何なる時も。 夏美。 お前の味方でありたい。 お前の幸せを護りたい。 お前の笑顔を護りたい。 お前を―――お前を―――護り続けたい。 夏美。 この惑星でお前と出逢えたこと。 それを奇蹟と呼びたくない。 それを運命と呼びたくない。 それを偶然と呼びたくない。 俺は。 自分で未来を切り拓いてお前と出逢ったんだ。 そう考えると。 無限にも感じられる距離を越えて。 俺はお前に逢いに来れたんだ。 宇宙は狭いものだな。 ああ、そうだ。 お前の為なら無限でも越えてやる。 永遠など一足飛びで決めてやる。 夏美。 夏美。 俺は、お前を想う。 これからもお前を想い続ける。 ずっと、お前を想い続ける。 |
